Jリーグ対戦スコアのデータからパターンを探る
本記事では、J1リーグの対戦スコアに関するデータから確認できる内容をまとめてみました。
J1リーグのスコアに関するデータは、無料で一般公開されている情報です。
読んで頂いた方に、何か新しい気付きや発見があると嬉しいです。
J1リーグで最も多いスコアは?
1993~2022年の直近10年、2018~2022年の直近5年、それぞれの期間で最終スコアを集計しました。どちらの期間も集計結果にはあまり違いはなく、「1-0」「2-1」で終わることが最も多い結果となりました。「1-0」「2-1」のいずれかの結果になるのが全体の40%です。
さらには、「1-0」「2-1」「2-0」のスコアで終わる試合が、全体の50%ほどを占める結果になりました。
▼1993~2022年のJ1リーグのスコア:
▼2018~2022年のJ1リーグのスコア:
ただ、このスコアをホームチームとアウェイチームを区別して集計すると面白い結果になります。
次の円グラフで「1-0」というのは、ホームチームが1点、アウェイチームが0点を意味します。左側がホームチームのスコア、右側がアウェイチームのスコアを表します。
最も多いスコアは「1-1」でした。2番目に多かったのは、ホームチームが「1-0」で勝利するスコアです。その次は「0-1」でホームチームが負ける試合が続きます。
その後も、「0-0」の引き分け、「2-1」「1-2」「2-0」「0-2」というスコアが続きます。
これは、Jリーグのチーム力が拮抗していることが要因になっているのでしょうかね。
この結果だけを見ると、ホームチームの優位性をあまり感じないですね。
J1リーグの試合で引き分けが占める割合は?
サッカーは引き分けで終わる試合が多い印象がありますが、実際にはどうでしょうか?
1993~2022年のJ1リーグ戦のうち、引き分けに終わった試合は、全体の20%ほどでした。ただJリーグ発足当初は延長戦もあったため、引き分けの試合が少ない傾向があるのかもしれないと思い、直近5年の試合についても確認してみました。
直近5年の試合で確認したところ、引き分けに終わる試合は全体の25%ほどでした。4試合に1試合は、引き分けに終わる傾向にあるようです。
▼1993~2022年の8,648試合のうち、引き分けに終わった試合の割合
※延長、PK戦まで行われていた1993~1998年についてはPK戦まで決着がつかなかった試合を”引き分け”とカウント。
▼2018~2022年(5年間)の1,604試合のうち、引き分けに終わった試合の割合
引き分けに終わった試合のスコアを集計しました。
集計期間は2003~2022年の20年間です。引き分けに終わった試合は、全部で1,484試合。
引き分けのスコアは以下のとおりでした。
上述の全体の試合スコアの集計結果を見れば、それほど驚く結果では無いですね。
きっと、この試合を観戦したファン・サポーターにとっては、記憶に残る試合になったと思います。
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2003年 1st第9節 05/17(土) : 浦和 4-4 G大阪 (駒場)
2003年 2nd第8節 09/28(土) : 東京V 4-4 名古屋 (味スタ)
2004年 2nd第5節 09/18(土) : 磐田 4-4 鹿島 (静岡)
2005年 第26節 09/18(土) : 東京V 4-4 磐田 (味スタ)
2006年 第19節 09/18(土) : 京都 4-4 C大阪 (西京極)
2010年 第10節 05/05(水) : G大阪 4-4 川崎F (万博)
2014年 第21節 08/23(土) : FC東京 4-4 浦和 (味スタ)
2015年 第11節 05/10(日) : 仙台 4-4 浦和 (ユアスタ)
2016年 第2節 05/10(日) : 川崎F 4-4 湘南 (等々力)
2018年 第9節 04/21(土) : 横浜FM 4-4 湘南 (日産ス)
2018年 第34節 04/21(土) : 長崎 4-4 清水 (トラスタ)
2022年 第15節 05/25(水) : 鹿島 4-4 鳥栖 (カシマ)
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